やばくね?
・・・「ドラクエ10飽きた!ver4スカスカ!安西やめろ!!」って思う人、わりと居ると思います。
個人的にもドラクエ10には飽きているでしょうし、ver4.5はガチでスカスカすぎだろとは思っています。
イベントの濃度では星ドラの足元すら届きません。
向こうがドラクエ11だとか往年の名作とコラボして、真面目にファンから搾取するのに対して、ドラクエ10は七夕。夏はトラシュカが控えています。
・・・・ドラクエのレガシーなファンはどちらに惹かれるのか、答えなくても自明でしょう。
それでもドラクエ10が一定の支持を得ていたのは「スマホゲーよりも課金はマシ!」という割と大きなポイントがあったからです。いや、既に過去から崩れていたのかもしれませんが、少なくとも「ドラクエ10と星ドラどっちが重課金ゲー?」と、説いて「ドラテン!」と答える人は居ないと思います。
しかし、ついにツール限定でふくびきの確率が上がることになりました。
ジェムの価値の変化
ツールでふくびきすると1~3等の当選確率が二倍!
100、1000連ふくびきが割引に!(1000連は4000ジェム得)
ジェム課金するとプラスでもらえるジェムが増える!
「スマホゲーよりも課金はマシ」ドラクエ10に残された数すくないアピールポイントは名目的に消滅したのです。(実質も怪しい)

世の中の悩み9割はお金で解決できる!

現実もゲームも変わらないということか・・
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ドラクエ10の課金は「強さ」に直結しないという大義名分
ジェムという概念が実装されたときも、そりゃ叩かれましたが、ログインボーナスや定期的にジェムを貰えたことを加味すると課金する必要はありませんでした。
課金するよりもゲーム中で頑張った方が効率が良いパターンは多かったので、どうしても時間がない人が選択する手段のひとつに過ぎませんでした。
「ドラクエ10ショップで課金が開始され、ジェムでも課金がはじまるのか・・・。」
そういう敏感な時期なので、よーすぴはドラクエの課金は「強さに直結」しない事をここでも強調していたように思います。
実際、当時畑くらいしかジェムのはけ口がありませんでしたからね。
令和の御世の今日では、討伐、ピラミッド、王家、職人、ミニカジノ、釣り堀、牧場、錬金釜・・・・。
超便利ツールの皮肉を込めて超必須ツールと言われる事もあります。
ただここでも便利ツールを叩くような声が大きいとはいえませんでした。
ゲーム内でできないことを代替する程度に収めていたからです。

超必須ツールだけでやたらとお金がかかる印象はまったくありませんでした

兆候として錬金釜くらい?
利用されたマイタウン
この超必須ツールが、完全に集金ツールになった契機は間違いなくマイタウンの実装であると思います。
ゲーム内で2億円。予想よりも安いと答える人が多かった印象がありますが、それでも多くの人にとって手が届く金額ではありません。
当然「一部しか得をしないコンテンツを、全員手に入るみたいな言い草で宣伝するな!!」という批判は噴出します。これはまっとうな意見であると同時に、運営にとっても都合が悪い言葉です。
ver4.5後期に入ってからの運営の行動は、この意見の説得力を徹底的に削ぐことでした。
マイタウンメダルの実装や便利ツールが入手手段となり、「課金」でも手に入るようになったのは、ゲームの中で手に入れることができない人のための救済という大義名分っぽいものがあったからだろうと思います。
個人的にマイタウンは課金倉庫のような継続課金スタイルであると予想していたんですが、外れました。
ただ、マイタウンメダルの実装は継続的に課金させるひとつの方法ではないかと思います。
ゴールドを持っていない層の救済と銘打ちながら、継続的な課金という二つの大きなポイントを、マイタウンを利用することによって抑えました。
しかし、「ドラクエ10の課金は強さに直結しない」から「ドラクエ10の課金は強さに直結しないから何しても良い」へと完全に変質した出来事といえるのではないでしょうか。

金策におけるエンドコンテンツが自分の家ってサラリーマンみたいなだな

リアリティーありすぎ! しかし・・何度も世界救ったのに家って・・・ぼちぼちカイザーになって世界治めたいよ!
ver4.5後期になって実装された「強さに影響しない」新しいジェム要素
強ボスツール化
オーブ大暴落?
工匠神の依頼の納品

なんだこれはっ・・!

モンスターに討伐依頼するよりも効率良いかも

納品してんじゃねーよ
おでかけすごろく

週に3回挑戦できます

リセットしてんじゃねーよ

景品は福の神コインへ、お金を払えば変換できます

金はらってんじゃねーよ ネカマがっ

かんせいされた さくしゅシステムだ!
プロデューサーのバランス感覚に疑問
・・・・・そして、今回のふくびき確率二倍騒動に繋がります。
強さに直結しなければなにしても良い課金にプラスして、課金しなければ損をすると捉えられても仕方がない状態となりました。
ただそれでも課金によって、当選確率を2倍にした程度の話ともいえ、課金という選択肢を増やしたと考えることもできます。

選択肢が増えることならそれは良いこと・・・?いや・・。
しかし、先ほども申し上げた通りドラクエ10は長らく「課金は強さに影響しない」という積み重ねがありました。
何年も積み上げてきたものが、ここ1か月の間にそれを乱用して、ついにツールの方が効率的という状態が生まれました。
反発する声が出るのは当たり前で、すんなり受け入れられると本当に思っていたらただのバカだと思いますね。
実際に方針転換をするにしても、今はあまりにも時期が悪すぎます。
「スカスカだ!月額課金なのにまた課金を増やすのか!!」と騒がれるに決まっています。
例えばver5という大きな節目の時に、人心を掌握しながらも負荷をかけるという選択肢はあったはずです。
もちろん、必要以上に課金を増やすべきではないと思いますが、譲りに譲るにしてもしっかりと時期を選ぶべきでした。
この予算に纏わることや全体のプロデュースの責任は青山Pにあると思います。バランス感覚に欠く失態であると思います。
しかし・・・なぜここまで課金を急いだ?
中国市場進出失敗の反動
この露骨な課金システムは、属領を失ったので本国からより税を巻き上げることにした落ち目の帝国のようなものだと思います。ビザンツ帝国的な。
ドラクエ10の場合は中国市場ではじめから成果はほとんど挙げられていませんでしたが、撤退によって名目的にも実質的にも海外市場の失敗が確定しました。これに対してFF14は依然として世界市場で健闘していますので、ドラクエ10は嫌でも比較されることになるでしょう。
これからプレイヤー数が劇的に増えることはないでしょうから、一人あたりの課金額を増やすこと自体、会社としては間違いではないと思います。
予算的、あるいは社内政治的に星ドラの課金パターンを模範して市場規模を拡大させるという意図が見えてきます。
また、超好意的に解釈して、スマホゲームが苦戦し会社全体が減益する中、MMO部門が拡大することによって社内の影響力を拡大させるという戦略もあるかもしれませんが・・・。
いや・・・。
いずれにしても、この何もない、しかも今後11月までゲーム内で大きな変化がない時期を狙って増税というのはいくらなんでもセンスがなさすぎです!!
まとめ
・ふくびきけんを使って強さに直結しない課金を拡大解釈し続けている
・課金要素の追加自体は悪くはないけど、急いで増やし過ぎ
・スカスカで運営への不信感も強い時期での施策として最悪
まぁビザンツ帝国は衰退と中興を繰り返したので、ドラクエ10もここで貯めたリソースを還元してくれるならば話として道理は立つのではと思います。
ver5.1くらいの時期に、10年目へ今後向かうときのドラクエ10像が見えてくるんじゃないかと思います。少し先の話になりますが。