今から一週間前の事になってしまいますが、週刊文春で吹田市拳銃強奪事件とドラクエ10の関連性を指摘している風な記事を一部抜粋してみたいと思います。
表題です。
殺伐とした場にくっきりと浮かび上がる、場違いのような「ドラクエ」の文字。
以下、文字おこし。
(退職で再び仕事に戻った後)この頃から飯森には明らかな異変が見られるようになったという。
時には「ドラクエが画面から出てきた」などと意味不明な事を口走り、自ら警察に通報。自宅近くの警察署には相談履歴も多く残っているという。「先月末、川崎市で起こったスクールバスを標的にした殺傷事件では、犯人の岩崎隆一の部屋の家宅捜査でドラクエのゲームソフトが見つかっています。
さらにその後、元農水事務次官の熊沢英昭が息子を刺殺した事件では、その息子がドラクエのオンラインゲームの愛好者で、マニアの間では有名な存在だったことが明らかになっています。
今回の事件を含めて最近耳目を集めた三つの事件に共通するキーワードがドラクエなのです。」
ドラクエに関連する場所だけ抜いてみました。一応引用という体ですが訴えられそうになったら、画像消します。
記述としては これだけでした。
期待外れというか、なんというか・・・。
別に真新しい情報があるわけではなく、共通点として無理やりドラクエを上げているような印象があります。ドラクエの影響があったとは書いていませんし、なんか中途半端な記事だなというのが率直な感想です。
記事内容よりも「中吊り」が重要
電車の「中吊り」広告がディスプレイに表示されることが多くなってしまい、この言葉はそのうち死語になるのかなと思ったりしますが、週刊誌で重要なのは、実は内容よりも中吊りのインパクトではないかと思います。
週刊誌の発行部数は万単位ではありますが、それでもその程度です。
しかし、中吊りは圧倒的に多くの人が目にする媒体です。
購入するという意図がまったくない人が見ても、その単語に目を奪われることもありますし、ましてドラクエといえば国民的ゲームです。ドラクエという文字の持つ日常性と、凶悪犯罪の異常性の組み合わせることで、その表題のインパクトはかなり大きいのではないかと思います。
週刊誌も、何かゲームを批判するというよりは、そういう目立ちやすい単語を拾った結果が「ドラクエが共通項」という強引な解釈(解釈もしていないと思いますが)だったんだと思います。

ドラクエがスケープゴートのようにされているのは残念です!
当時のドラクエ10は本当にいろんな人がプレイしていた
ドラクエ10はいろんな人がプレイしていたゲームでした。
MMOブームといわれた2000年代初頭よりも、広い層に拡散した意味ではドラクエ10の方がMMORPGのブームをつくったように思います。
当時のエピソードとしては、Wii U版発売日に近くのPCショップでキーボードを購入しようとしたら「お客さんもしやドラクエ10用ですか!?」とかリアルエル子並みの身長の店員さんに声をかけられたりしました。
ちなみに種族はドワ子ではじめたらしいです。
後はコンビニの「くじ」なんかも当時いろいろありました。売り切れかどうか、店員さんに尋ねたところ、在庫がないと告げられてしまったんですが、「いやあ自分も欲しいんですけどね~!」からのドラテントークに発展したりしました。
ドラクエ10の人口が多いのか、それとも足立区民にぐいぐい系が多いのか、どちらの影響の強いのかと言われると若干判断に困る部分はあるんですが、こんなに身近にプレイしていた人が多いMMORPGって滅多にないと思いますよ。