フゥーハッハッハッハ!!!
狂気のマットサイエンティィスト! めさしゅみDA!
という事で立体造形研究部最新レポートをお届けします♪
このプリンタをレビューしているサイトはないようなので、第一回目は技術寄りな体で書いていきたいと思います(ノ∀`*)
ちょっと堅苦しい部分はありますが、自分でやっていてどうしてこの形でプリントされるのかよく考えても良くわからない点があったりするので、あまり気にしてないでください。
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3Dプリンタのプリント方式のおさらいとまとめ!
今まで使っていた3Dプリンタは熱溶解積層法という文字で書くとやたらと硬く感じる方式のプリンタでしたが、これはプラスチックの細い糸を積み重ねることで造形していきます。
メリット
・価格の選択肢がとても多い
・少々荒い扱いをしてもなんとかなる
・素材費がとにかく安い
・比較的大きな造形物もできる
デメリット
・低価格帯では細かいものを作ることはムズカシイ
・凹凸の層が大量にできてしまい造形物を綺麗にするのが大変
・造形スピードが遅い
・うるさい
これが今回購入したプリンタ、Phrozen Shuffleですが、こちらは光造形方式になります。一層一層光を当ててレジンを硬化させる方式で基本的にクッソ値段が高いのが特徴です。
ただ、近年は急激に値段が下がり、個人でも手が出せるレベルになってきたのです。
お値段15500台湾ドル! といってもなかなかピンとこなかったのですが、日本円だと57000円程度です。
メリット
・とにかく細かいディティールが作れる
・造形スピードが早い
・レジンは加工しやすい
・わりと静か
デメリット
・レジンの管理はわりと面倒
・レジンの後処理もわりと面倒
・直射日光はNG
・造形物のコストが高い!
ということで、光造形3Dプリンタの実力を見せてもらおう!(`・ω・´)ゞ
開封の儀&水平出し作業で大失敗!?
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わりとスリムですが段ボールの背が高い!!
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めちゃめちゃ堅牢な作りな気がします!
あれ・・・てゆうか、全然付属品が入ってないんだが・・・!?
筒しかないんだが!?
と思っていたら・・・
中に入っているかい!!(´・ω・`)
付属品各種。ヘラなどがついてますが、USBとLANケーブルがめちゃめちゃ短いです。
なんでこんな短いの!(´・ω・`)
と思ってマニュアルを確認すると、本体の中で完結するUSBだったようです(?)
なぜこれが必要なのかは不明です!
こまけぇこたぁいいんだよ!
とりあえず持ち手を本体に取り付けましょう。
もうこれで全セッティング終了!!・・・とはいえない。
3Dプリンターの取っつきづらい点が水平出し・・・・。
光造形は初めてなのでいったいこれがなんなのかさえ不明
とりあえずこの日のために3日間にわたり大掃除&改造をした甲斐をみせるときです。
空いているスペースに新型3Dプリンタを設置します!
なかなかいい感じの配置になったぞー!
これ用意したコンセントに刺せないパターンじゃないか!( ˘•ω•˘ )
こんなこともあろうかと変換を用意しておいてよかった!
付属の電源ケーブルはアース付き
電源オン! まずすべきは水平出しです。光造形ではZ軸校正と言うのでしょうか・・・!?
若干あやしい日本語マニュアルを読みながら進めていきます。
えーとここ個人的によくわからなかった点なのですが・・・。
この四角い形状のものがプラットフォームで、ここに造形物が張り付きます。
水平を出すために4つのネジを緩めます。緩めすぎると落っこちますので、ほどほどに緩めます。
次にレジンタンクを外します。・・・・が、レジンタンクって何?状態で蓋だけ外してそのまま実行しちゃいました!
プラットフォームが下がってくるときの緊張感が半端なかったです。
タンクの中には透明のフィルムなどがある心臓部分ですので、取り扱いが怖い・・・(;’∀’)
バイオ1で壊れたショットガンを配置せずに天井が落ちてくる部屋に入っちゃった時の絵が走馬灯のように思い浮かびました。
壁が迫ってきて、・・・スっと感じで着地しました。 壊れたショットガンなんかなかったんだ!
水平出しはけっこうめんどっちい作業なのですが、このプリンターの場合、接地面にプラットフォームをくっつけてネジを絞めるだけという簡単すぎるお仕事でした。
初光造形3Dプリンター稼働!
今までのザクマシンガンのマガジンではなく・・・
光造形プリンタはこんなものを使います。
レジンです!
今までとは違い液体状のものです。
取り扱いは危険!・・・・という程のものでもないのですが、肌に触れるのはあまりよろしくないので、ゴム手袋での作業が推奨されるようです。
レジンを内部に注入。
なんか異様な光景でヤバイ実験をしているみたいです。
フゥーハッハッハッハッ!!!
これで準備完了!
どうでもいいけど、この赤い板の反射率が高すぎてまだ大掃除が完了していないのがバレるんだが・・・(;’∀’)
伝統のキュルルを召喚 ・・・しかし!
なんかプリンターの性能がこの造形からは感じ取れないよう気もしますが、まぁなんとかなるでしょう。
仕方がないかもしれませんが、このプリンターには専用ソフトがないのでフリーのソフトを使います。けっこうこれ使いづらい。。。
緑色のものがサポート材というもので、これがないと上昇負荷が掛かってヤバイことになりますので注意が必要です。
サポート材がないと、こうなる
プリント開始っっ!
これでキュルルが造形されているハズですが・・・・。
これ・・・・キュルルなんだよな?(´・ω・`)
この回路図みたいなのがキュルルなんだよな? な?
やべぇ臭いしかしねぇぞ、おい(´・ω・`)
・・・・不安だけど1時間後完成したようです!!!
キュルル・・・・!?
足だけ生存確認っ!
「何!?機関の妨害によって、プリントが失敗しただと!?」
・・・・実はこれ失敗という訳ではないのです。
途中でプリントを止めてしまったのです。
というのも、プリント時間がどう考えても12時間くらい掛かる計算になってしまう遅さなんですよ。
高さ6センチ程度ですし、以前のプリンタだと2時間くらいでプリント出来た気がしたので、さすがに何か問題が発生しているような気がしたので一度止めました。
なぜか言うと、光造形3Dプリンタは一層一層レーザーを充てて造形するという手法なのですが、当然高さがあるとプリント時間は長くなってしまいます。
なので、身長の高いキャラクターは横に寝かせてプリントするのが正解です!
ちなみにこのPhrozen ShuffleちゃんはX方向に120ミリ Y方向に200ミリ Z方向に67.5ミリの造形物を作ることができるので、Z方向への造形範囲が心元ありませんが、充分な幅はあるかと思います。
とりあえず、この時点ではその仕様に気づきくことができず・・・そのままの状態でプリント&放置することにしました。
とりあえず放置!
完璧なる騒音対策!
この3Dプリンタの音は以前のヴィーガシャガシャガシャビィーーという感じから、
ビー・・・・・ブゥーーーーーン!みたいな騒音へ変化しました。
分かりづらすぎる言い方でしたが、こっちの方が静かではありますね。
ただ、レジンは臭いがありまして、これは今まで嗅いだことがない臭いでした。
ラッカー塗料ほど臭くはないのですが、かなり独特の臭いです。
言うならば・・うーん、カビ+ゴムみたいな感じでしょうか。
えっ臭そうな上、意味わからない? いや、実際そこまで臭くはないです。
それにクローゼットを閉めてしまえばほぼ無臭レベルになります!
もちろん騒音は小さくなりますので、クローゼットの中にプリンタを設置するという目論見は大成功と言っても良さそうです!
12時間のプリント時間の末・・・キュルル完成!
なんかいる・・・!
逆さづりになってる!!!
血流が頭に
無事プリント成功!!
数体のミーティ―(邪神)ができるかと思ったら、あまりにもすんなりプリントが成功してしまいました。
ネタ的には失敗したほうがアレだと思いますが、良いでしょう!最初で成功でいいでしょ!
というかめちゃめちゃ綺麗です。
凄いぞ・・!最新鋭プリンター!
レジンの後処理はわりとめんどい!
これでとりあえず完成・・・!
とはいかないのがレジンの欠点。
硬化できなかったレジンを除去する必要があります。
レジンで推奨されているひとつの洗浄方法は無水エタノールで、これちょうど机を綺麗にするために買ったやつが残っていたので助かりました。
あと結論を書いてしまうと、この量だと全然足りないのでリットル単位で買った方がいいと思います!(っ´ω`c)
1.レジン洗浄
当研究所の最新設備でレジンを洗浄します。
エタノール液が全然足りませんでした!
後このレジンのではなく、スプレーで散布する動画が公式にありましたので、この方法はあまり良くない可能性があります。
とりあえず、このエタノールの風呂に浸ったキュルル本体にはなんの問題もありませんでしたね♪
2.女子力マシマシグッズで硬化!
さぁ、やわらかい子はどんどん硬化させちゃおうね~
「きゅ・・きゅるぅぅぅぅ・・・・・・・」
レジンはUVライトで硬化されます。レジンは最初物凄く脆いので、UVライトを当てたほうが良いと思います!
エルフ・ブサイク・ナワケナーイ
キュルル完成!・・・分かりづらいのでもう一体
ちょっと後処理は必要ですが、表面は格段に綺麗です!
・・・・・
・・・・・・・・・・
えっほんとに凄いのかよくわからない?(´・ω・`)
死んだしゃけみたいになってるだって・・・!?
ああ、確かにこの画像だと真価が伝わらないだろう(´・ω・`)
さすがにこれで帰られてしまうと、このプリンターの凄さが伝わらないと思う。
一応アイリちゃんのデータが出来ていたので、結果をちょい出ししちゃいます!(詳しくは次回のレポートで)
これが・・・
Phrozen Shuffleの
実力だっ!!!
すごすぎ・・・だろ・・・
肉眼で見る限り、まったく表面に凹凸がなく、つるんっつるんです。
右側の従来の3Dプリンターと比較すると雲泥の差であることがわかります!
表面処理ほぼ必要ナシ!!
これが5万円台で買える日が来るとは・・・・。
恐るべし!Phrozen Shuffle!
かがくのちからってすげー!と思った方は応援お願いします!