「こうするしかなかったのはわかるが、そこまでしてやる理由がわからない」
これはドイツ軍の兵器の事を言っているんですが、具体例がありすぎてなかなか的を得た言葉ではないかと思います。
ちなみにですが、
イタリアの兵器「どうしてそうなるのかはわかるが、そうするしかないものなのだろうか?」
イギリスの兵器「何がしたかったのかはわかるが、どうしてこうなったのかはわからない」
ソ連の兵器「どうしてこうなったのかはわかるが、何がしたかったのかはわからない」
アメリカの兵器「必要なのはわかるが、そこまで沢山作る理由がわからない」
って感じに続きます。
ゼルメアは・・そうですね。 個人的な評価ですがイタリアの兵器に近いかなとふと思いました(´・ω・`)
えっ?と思うところは沢山ありますが、全然悪くないと思いますよ、ゼルメア。
<コンテンツとしてぶっちゃけ小さすぎた!>
いきなりぶっちゃけちゃうと、ゼルメアはゲームとしては大したことありませんでしたね!
4層で終わりというのは寂しいですし、運が悪くかったのかせっかく行けた4層にはボスも居ない!!
負けたらいやだなと手に汗握ったつもりだったんですが、これほど肩透かしという言葉がぴったりな場面はないくらいの哀しい瞬間でしたよ・・(;´・ω・)
構造的に積む場面もあるそうですし、残念ながらドラクエ10TVで確認した印象とほとんど変わりません。
ですが、ドロップについては予想よりも良い装備品が落ちますし、特に耐性装備は本当に良くでるので、ゼルメアで事足りるレベルとさえ思います。とはいえ、画像のように、それっぽい効果が出ても防具と噛み合わないことも多く、職人からメインの装備をしっかり買う必要は依然としてありそうです。
このコンテンツ、どちらかと言えば新規向けだと予想していたのですが、良くも悪くも思ったよりも幅広い層に恩恵がある印象です。
しかし、、既存のドラクエ10の中で熱心に金策をこなし、それでも防衛軍やピラミッドのような大型コンテンツを思い描いたプレイヤーにとっては、ゼルメア自体のガッカリ感は相当のものだったと思います。ver4.1”前期”ではこれが一番大きなバトルコンテンツの実装ときたら・・・ねぇ?
そんな状態ではありますが、それでもゼルメアには決定的に良い点が一つあります。
それは孤立したコンテンツではなく、しっかりと横の繋がりがあるという点です。
ver3時代のコンテンツはそれ自体はリソースを割いたコンテンツであっても、そのコンテンツで完結するものばかりでした。
例えば、邪神や魔塔がいい例です。邪神も魔塔もユニーク装備がゲットできますが、両方とも個人的は好きではないコンテンツなので、正直に言えば嫌々やらなければいけませんでした。
これらコンテンツには逃げ場が実質ありませんが、白箱には逃げ場がいくつもあります。白箱が嫌ならば職人から買えば良いし、そのための金策は豊富に用意されているんです。
良い装備をゲットするという目的のための選択肢がこれでもかと用意されているのは、コンテンツとしてあるべき姿ではないかと思いますし、そう考えればゼルメアの実装は良かったと素直に評価できると思います。
しかし、安西Dが言っていたver4では多人数コンテンツを強化します!という言葉。
この点から言えば、ゼルメアはPTでいくメリットは一切ナシ。まさかのソロコンテンツとして実装されてしまいました。
あれ、言っている事と違うんじゃね!?
という見方も十分できます。
・・・・・ただ、これについても、そうとも言い切れない部分も同時に考える必要があります。
例えば、ゼルメアの聖紋を戦闘でゲットするにはゲノミ―を倒す必要がありますが、PTを組んで分散狩りをすればゲノミ―を効率的に狩る事もできます。もちろん4人PTならば白箱を手に入れる確率が上がるので、そういったフィールド狩りの延長線上にゼルメアがあるんです。
ゼルメアだけ見ればソロコンテンツですが、白箱システムという一つのパッケージとして見ればMMORPGとドラクエ10のカジュアルさをバランス良く落とし込んだコンテンツではないかと思います。
確かにゼルメアのゲーム性は「そうするしかないものなのだろうか」と疑問に思う所はありますが、しっかりとしたストラテジーに基づいて作られているなと感じました。
<ドラクエ10の狩り文化でどこまで受け入れられるか>
しかし、フィールド狩りが主流になる展開には今のところなっていませんし、今後そうなるかも微妙なところです。なによりドラクエ10が初めてのMMORPGのベテランプレイヤーにとっては芳しい評価とはいえないかもしれません。
なぜかと言えば、ドラクエ10はフィールドで何か狩るという文化がほとんど廃れてしまったんですよね。
統計的なものは無いんですが、ドラクエ10が初MMORPGだったベテランプレイヤーは、やっぱり期間が長かったver2や3の水に飲みなれてしまったんだと思います。「強戦士の書」とか「試練の門」とか、ああいうMO的なコンテンツに慣れてしまった中で、いきなりフィールドがお得だよ。白箱だよと言われても、困ってしまうんです。別に職人から買えばいいじゃん。白箱ってなんなのという反応です。
これは、たとえゼルメアがどんなに面白いコンテンツであったとしても、必ず起こってしまう問題だと思います。
新常闇と新成長システムで歪みをただすべき!
この問題の根幹は実にシンプルです。
フィールドに行っても意味ないじゃん!!という感情を変えてもらえるように、なんとか手を打って欲しいところです。
例えば、フィールドで装備やゼルメアの聖紋を集めるといっても、熱心にドラクエ10をプレイしたユーザー程成長の余力ももはやナシ。
つまりは、何かしらの新しい成長要素を増やしてやらないと、フィールドに戻ってこいといっても、意味がない話なのです。
これも残念ながら、ドラクエ10のロードマップでは新成長システムのシの字もなく、どれだけ見込みがあるのか未知数・・・。
可能性としては、レベル100→105に上限解放されたときに、この100から105までは既存のステータス上昇ではないみたいな、そういう新しい概念のレベル上げならば考えられると思います。単純なレベル上げでも、成長の余力を生むことには変わりませんが、果たして。
後、これは理想論なんですが、ドラクエ10のフィールド狩りは、まぁ嫌いではないんですが、もうちょっとレスポンス良くならないの?とは稀によく思います。例えばモンスター出現の演出を短縮したり、バフ効果の持続を複数戦闘に渡るようにできないのかな・・・バトエンの演出をカットしたんだから通常バトルもちょっとでいいので修正してほしい(´・ω・`)
まとめ
4.1はスカスカだ・・!
けれども、ver4.1期間中には、新しいハイエンドバトルである「聖守護者の闘戦記」が実装されます。防衛軍やゼルメアといったライト~中間コンテンツが実装された今、もっとも強敵コンテンツは輝きやすい状態です。
この強敵コンテンツが成功さえすれば、ver4.1の評価は持ち直すと思いますし、現段階でver4.1が失敗と決めつけるのはまだ早すぎる事だと思います。
ゼルメアが意外と良いコンテンツに見えてきたよ!と思った方は応援お願いします!
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