
斎藤陽介(さいとう ようすけ)
1970年8月25日生まれ。神奈川大学経済学部卒業。
言わずと知れたドラクエ10のプロデューサー。通称は「よーすぴ」「でたがり」「でたがりおじさん」
ドラクエ10開発に至るまで
ドラクエ10の開発初期
ターン制のコマンドバトルであること
種族は人間のみであること
リアルタイムバトルであること
種族は複数用意すること
余談ではあるが、よーすぴは自他共に認める重度なMMORPGゲーマーでもあり、会社のPCのキーボードのキーにセロハンテープを貼りつけて固定してキャラクターのスキルを上昇させていたなど、きわめて重度な俗にいう”患者”である。
ドラクエ10の開発は、藤澤DがDQ9の開発による長期離脱など苦難に見舞われ、形となりつつあったアルファ版ドラクエ10は、藤澤Dの考えたものとは異質なものになってしまう。
限られた人員と予算の中であって、「かなりの部分を作り直すことになる」とした藤澤Dの主張は、まさしくプロデュサーのよーすぴとして、本来ならば受け入れがたいものであった。
藤澤Dは厳しい返答も覚悟していたが、快諾するに至り予想外の返答に良い意味で驚いたと回想している。
とはいえドラクエ10のシステムの根幹である移動干渉、いわゆる「相撲」の実現のために、銀行で使用されているような高性能なサーバーを”枕を濡らしながら”導入を決断するなど、プロデューサーとして難しい選択を常に迫られることになる。
リアリティー事件と失言
サービスが開始されたドラクエ10では、主にヘイトを集めるのは藤澤Dであり、よーすぴに関してはプロデューサーという性質上、最初期は叩かれることは少なかった。
ここでは初期の事例を中心に幾つか紹介しようと思う。
リアリティー事件
しかし、メタルスライム討伐イベントでは、「社会人の限られた時間では貢献することが難しい」という内容のツイートを午前三時に指摘されたところ・・・
@chasyan この時間にそのはなしになるのはいまいちリアリティはないですが、もちろん色々考えてますよ。
— 齊藤陽介 Yosuke Saito (@SaitoYosuke_Z) 2012年12月4日
Windows版発売問題
こういった行為は、ユーザー視点から見れば一種の詐欺的行為と見ることもでき、大いに批判されることになった。
これ意外なんですけど発言
スクエニChan第104回(2013年10月10日配信)で、今プレイしているゲーム機の比率について、
「これ意外なんですけど、wiiで遊んでる人けっこうまだ多くて」と発言。wiiユーザーを否定しているのではないかと批判された。
エルおじが喜んでいる!発言
牡蠣豚の発祥と逆天井事件
三人で新年会なう pic.twitter.com/gUdKftjkn6
— 齊藤陽介 Yosuke Saito (@SaitoYosuke_Z) 2015年1月10日
よーすぴは現場レベルの責任者とはいえな直接的な責任はないものの多くのユーザーをイラつかせることに成功した。
このように、軽率な発言が目立つものの、ドラクエ10TV よーすぴサンタSPにおいてドラクエ10の同時接続数が国内最大の「17万」と、まるで打ち合わせになったように発言。
演出である可能性はあるものの、時折、放送ではいつ”ポロリ”が飛び出すこともあり、その性格が放送を盛り上げる一約を買っているのは確かである。
一方で柔軟性を示すエピソードの数々
また、柔軟な姿勢を覗かせることも多く、先に記したドラクエ10の作り直し宣言を容認したように、 若かりしころの写真を突然画面に表紙させることも許可したり、顔写真をキャラクターに貼り付けられるなど、外部内部問わずいじりやすいキャラクターとして定着している。
部下でもあるりっきーの「うるせぇよお前!」という発言にも動じない。
柔軟な対応として、特筆したいのは、2014年のバレンタインイベントでの騒動で、インターネット上で公開されていたエンゼルパイを素材として、イラストに無断で使用したということが発覚。
DQ10とのコラボでは嬉しさのあまり…チームエンゼルパイ勢い余ってこんなことを…
「スライムがあらわれた!」
…なんちゃって。コレ、エンゼルパイでできていますw pic.twitter.com/P2WwxL4vIU— 森永エンゼルパイ公式アカウント (@angel_pie_) 2014年3月27日
批判が多かった課金システムを定着させる
ユーザーの財布からカネを抜き取るだけは、他の追随を許さぬ天賦の才と言える。
しかし、冒険者の広場便利ツールではジェムにより日替わり討伐、職人依頼といったゲームコンテンツを達成できるようになり、ソシャゲ化しているのではないかと批判する声は依然として大きい。
ドラクエ10TV、初心者大使への対応
第二期初心者大使は特に成功した例で、トーク力のあるインコさんを筆頭にメンバーのバランスがもっとも取れた初心者大使であるという意見も多い。
プロデューサーとして、初心者大使の配信にもよーすぴは積極的に顔を出すなどフォローも欠かさない。
マンネリ化が指摘されていた初心者大使であったが、第5期初心者大使はそれまでとは一線を画すシェアハウス企画。いわゆる「ドラハ」をスタートさせる。
しかし、「新しくはじめる冒険者と同じ目線」というコンセプトは破綻。
当初の理念は失われ、自己顕示欲を示すだけの物に成り果てつつあるという指摘もある。
2018年現在では初心者大使は6期を数える長寿企画となったが、近年のドラクエ10TVでは多くの場合太鼓持ちの「ガヤ」に過ぎず、ただのうるさい存在になり果てつつある。
全員必ず出演させなければいけないという配慮は分からなくはないが、大味になりすぎた部分の是正が今後の課題として残っていると言えるだろう。
よーすぴは初心者大使47。つまりAKBのように47人集めることをネタかどうか分からないが公言しており、今後も初心者大使の企画は存続するものと思われる。
やや余談であるが、5期初心者大使のリーナ氏が配信中にコメントに流れた、よーすぴの蔑称を満面の笑みで読み上げる事件が発生する。
「斉藤Pは牡蠣豚ね★」
この発言が、微塵も悪気を感じさせない、かいしんの微笑みから繰り出されたのだ。
後々まで語り継ぐべき、新しい名言がここに誕生したのである。
当ブログでは独自調査の元、「牡蠣豚」をグラフィックで再現してみた。
あれ、かわいい・・・?
生主デビュー、他の番組での活躍

しかし、でたがりっぷりはドラクエ10TVに限らず、スクエニ関係の番組によく出演する。
このオヤジ、ますます調子に乗っている。
ドワーフ推しの姿勢
疲弊する現場への対応 プロデューサーとしての手腕
現在のゲーム内キャラクター「じっぽ」は、断片的な情報しかないものの、レベル、職人レベルカンスト。 特訓完了。毎日の日課もこなし、さらにサブの「かりんと」の育成も進んでおり、疲弊する現場との対比として批判されることもある。
プロデューサーの本分は人とカネを集める事であり、特にver3当時は明らかに低下する開発速度とディレクターの疲弊ぶりなど、現場の空気感をどれだけ感じ取って対策が出来たか疑問点は多い。
プロデューサーに大きな責任があるのは事実だが、その一方でPS4版、switch版などの発売に尽力、ここでは予想よりも多くの新規を獲得するなど、5年経過したMMORPGの積極的なセールスを行っている事も併記しておきたい。
プロデューサーとしての手腕は非常に高いと言えるだろう。
総評